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税務調査への対応と準備



税務調査とは


税務調査が入ったときの対応と事前に注意しておくべきこと

「税務調査」は提出された申告書が正規に作成されたものであるかどうかの確認のために行われるもので、通常、税務調査とは任意調査(納税者の同意を得て行うもの)をさします。

国税犯則取締法による令状による強制捜査(マルサ)による税務調査とは区別されます。
任意調査の対応について経験からいくつかあげてみます。


(1)税務調査の日程の調整


税務調査は事前連絡が原則ですから調査の日時は納税者が決めましょう。
税務署から何月何日に税務調査に伺いたいと通常電話による連絡があります。
税理士が関与している場合は税理士にまず電話があり、会社の都合など打ち合わせをして日程をきめます。
10億円以下の売上ですと通常2日間ほど行われます。
日常業務に支障のないこちらの都合のよい日を選びましょう。


(2)身分証明書の確認


身分証明書が提示されますので、必ず見て何部門の名前を確認してください。
書面にての税務調査への任意調査の同意書や税務調査の依頼書みたいな書面があってしかるべきですが残念ながらありません。


(3)どれほどさかのぼって税務調査するのか

通常、直前期より過去3期から5期分を調査対象として確認します。
特に直前期を重点的に調べますので、ダンボール等に期別に保管しておくのがよいでしょう。
初日の午前中は業界の内容、会社の具体的仕事内容など聞き取りがありますので早くすませたいときには、何を具体的に見たいのか聞き、1日日で終わらせるようにしましょう。
事前連絡の段階で1日としてもらうことを主張することも大切です。
書類はすぐ出せるように整理をしておきましょう。
貴重な仕事の時間です。おおよそAM9:30〜PM5:00くらいと考えてください。


4)昼食について

税務署調査官への昼食をだしたほうがいいんでしょうかとよくきかれますが、昼食は出す必要はありません。
近くに食べる所がない場合など、出前を頼まれた場合はお金は必ずもらいましょう。
また、昔と比べて、税務署においても、徹底してきております。


(5)個人の通帳を見せてくださいと言われる場合もあります。

これは、個人通帳への給料などの入金状況や会社への貸付金状況の把握、はたや売上金額が入金していないかまでの状況を確認したいためと思われます。
会社の調査ですので、本来は見せる必要のないものですが、 ほとんどの経営者の方は見せています。


(6)デスクの引出しや金庫を見せてくださいと言われたとき

本来任意調査ですので、契約書や請求書など確認する書類等をデスクや金庫から出して準備しておきましょう。
税務調査ですので、見たいのも職業柄でしょう。
最近は見せてくださいとは、言わなくなりました。民主的になってきたのでしょう。
会社に関係ないものは金庫やデスクの引出におかないようにしましょう。


※現況調査について

現況調査(事前通知がなくて来る調査)のときは、身分証明書を確認し、税理士の依頼してある場合には連絡をとりましょう。
強制捜査の場合も同様です。
納税者本人がいなければ延期してもらいましょう。
先方は連絡なしにくるのが目的ですので、現金出納帳の記載と実残高との照合は、現金商売においては毎日必要です。
レジは正確に打ちましょう。また事業に関係ない書類は別に整理しておきましょう。
普段の整理整頓が大事です。最後に適正に申告していれば税務署は怖くもなんともありません。国民主権なんですから。

税務調査のないシステムが欲しいものです。申告システムを簡単にするとか、申告のいらないシステムを作れば、税務調査などない世の中になるのですが。


※準備書類
現金出納帳・預金帳・普通預金通帳・当座預金照合表・総勘定元帳・申告書一式・請負契約書・請求書控・領収書控・請求書・領収書・振込控・給与台帳・源泉徴収簿等








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