タックスニュース
2012.03.11


金融庁 生保・損保も「格付け」へ


 金融庁は、生命保険会社や損害保険会社の経営実態を格付けする「評定制度」の案を公表しました。

自主的な経営改善の取り組みを促すとともに検査を効率的にするのが狙いだとしています。

本格的な導入に向けて、3月23日にパブリックコメント(意見公募)を締め切り、早ければ6月にも試験的に実施し、年内の本格的な導入を目指したい考えです。

保険販売や資産運用、法令順守など8項目を4段階で評価。

良い評価だった項目は次回の検査対象から外すなど、将来の検査の頻度や範囲に反映させます。

対象となるのは生命保険会社、損害保険会社、外国生命保険会社、外国損害保険会社。

こうした「評定制度」は、銀行に対しては2005年から導入されているものです。

 格付けする項目は「経営管理(ガバナンス)」のほか、「保険募集管理」や「保険引き受けリスク管理」などの8項目。

これを高い評価から順にAからDまでの4段階で評価します。

「管理態勢が不十分」(C評価)や「管理態勢に欠陥、重大な欠陥」(D評価)といった低い評価があった場合には、次回検査までの期間を短縮するなど検査頻度・方法に反映させます。

一方で、「強固な管理態勢」(A評価)や「十分な管理態勢」(B評価)などと高く評価した項目については、次の検査での対象から外すことも検討しています。

 個別の評定結果は、検査を受けた会社のみに通知して公表はしませんが、評価の分布状況を発表するなどして業界としての状況を把握しやすいようにします。

保険会社に対する当局の検査は、おおむね3〜4年に1回行われています。


<情報提供:エヌピー通信社>



記事提供 ゆりかご倶楽部







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