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Momday, July 29, 2019


【時事解説】波平さん理論は日本を救えるか?



 「波平さん理論」が話題を呼んでいます。

先日、要人の発言を機に、新聞やネットなどで議論されるようになりました。

波平さんとはご存じ人気長寿アニメ「サザエさん」の登場人物で、主人公サザエさんの父、磯野波平さんです。

 波平さん理論とは、今の日本人は波平さんと比べるとずっと若い。

加えて、日本の社会保障制度は「サザエさん」が誕生したころに作られているため現代社会にそぐわなくなっているというものです。

波平さんの年齢は54歳。

現代社会で、50歳代といえば、サッカー選手の三浦知良氏が52歳、ロックグループB'zの稲葉浩志氏は54歳、ほか福山雅治氏(50)など、波平さんと比べると著しく若いです。

 サザエさんの連載が始まったのは1946年。

当時、男性の平均寿命は60歳程度、会社の定年は50歳代半ばでした。

「サザエさん」の設定において、波平さんは定年が近く、定年後は10年もたたないうちに平均寿命に達するのです。

 当時の人生60年時代から、今では人生100年時代になり、男性の平均寿命は81歳と波平さんの頃とは20年も差があります。

何らかの対応が必要なのは明らかです。

では、どのような解決法があるでしょうか。

キーとなるのは「生物学年齢」です。

 年齢には実年齢と生物学年齢の二つの概念があります。

生物学年齢とは、身体の成熟度をもとに割り出された年齢です。

識者によると、生物学年齢でいうと、1946年における54歳は2016年では74歳に相当するといいます

波平さん理論をもとにした制度改革の一つは、会社員の定年退職年齢を実年齢ではなく、生物学年齢に応じて設定すればよいというものがあります

平均寿命が延びた分、人生における働く期間を増やすという選択肢を設けることが解決につながります

波平さん理論とは、年金や健康保険などの社会保障制度は波平さんをモデルに設計されているので、現代社会にそぐわなくなっているというものです。

 波平さん理論は社会保障制度に関する課題を浮き彫りにします。

ただ、それだけでなく、対象を自社に当てはめると、ビジネスモデルの老朽化といった、身近な問題点をも知ることができます。

 金融業界に目を向けてみましょう。

銀行のシステムは、波平さんの世代を前提に作られています。

たとえば、波平さん世代は、就職後は結婚、子ども(子育て・進学)、住宅購入とイベントがあります。

なかでも、住宅購入では資金が必要になり、銀行はローンなどの商品を用意しています。

ところが、最近では、未婚者が増え、住宅は賃貸派の人が多くなりました。

従来の想定では網羅しきれない層が生まれ、銀行は顧客ニーズを細分化して、多様な金融サービスが必要になりました。

 このほかにも、波平さん理論を当てはめることで、自身の課題が浮き彫りとなる分野があります。

小売業は消費が拡大することを前提に、店舗を展開してきました。

かつて、週末は、家族で百貨店に足を運び、買い物や食事を楽しむ姿がありました。

ところが、現代では、買い物はネット通販で済ませ、実店舗に足を運ぶ機会は減っています。

また、人口の減少により、消費の拡大も進まなくなりました。

ほかの分野でも、同様に、波平さん理論を当てはめることで、今、何をすべきか課題が明らかになります。


(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)


記事提供:ゆりかご倶楽部





参考URL


国税庁HP新着情報(国税庁トップページ)




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