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厳しい中小企業の新卒採用活動 東京商工会議所



 東京商工会議所が公表した「新卒者等採用動向調査について」の実施結果によると、中小企業の新卒者に対する採用意欲は高いものの、実際の採用活動では苦戦しているようです。

 同調査は、同会議所会員の中堅・中小企業5000社(資本金1000万円から1億円で無作為抽出)に対し、新卒者等の採用動向がどのような状況かを調査したものです。回答企業数は450社でした。

 同調査によると、新卒者を「予定通り採用できた」企業は35.1%。前年調査時の55.2%に比べて20.1%も少ない数値となりました。
逆に「予定人数ではないが採用できた」企業の46.9%(前年比13.4%増)と「一人も採用できなかった」企業の16.8%(同6.6%増)はいずれも大きく増えています。

 前年調査時においては6割近くの中小企業が「採用予定あり」としていましたが、実際の採用活動は非常に厳しいものになったようです。

 先日、厚生労働省と文部科学省がまとめた新卒者の就職内定率では、大卒者が87.7%(2月1日現在)、高卒者が88.1%(1月末現在)といずれも高い水準にあります。

景気回復と団塊世代の退職を背景に企業の採用意欲はますます高まっており、いまや就職戦線は完全な売り手市場です。
こうした中で、大企業などに比べると給与や福利厚生など待遇内容の弱い中小企業はどうしても苦戦とならざるをえません。

 同調査によると、来年度に新卒者の「採用予定あり」とした中小企業は51.8%。新卒者の採用意欲は依然として高いようですが、中途や外国人労働者の採用も視野に求人活動を行うところも増えてきているようです。


参考URL
新卒者等採用動向調査について







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