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190130


ゼロ金利解除以降、4割の企業で借入れ金利が上昇



 このたび国民金融公庫が発表した「小企業の借入状況調査」によると、昨年7月14日に日本銀行が実施した「ゼロ金利解除」以降、新規借入れ時の金利について「上昇した」と答えた企業が41.5%に上っていることが分かりました。

 同調査は、従業員30人未満(業種によっては10人未満)の小企業1万617社を対象に、金融機関からの借入についての状況や見通しを尋ねたものです。6932社から回答がありました。

 同調査によると、ゼロ金利解除以降の新規借入時の借入金利が「上昇した」と答えた企業は41.5%、「ほとんど変わらない」が27.9%、「低下した」が1.9%でした。

ところが、メインバンクからの借り入れが無い企業を除くと、「上昇した」と答えた企業は58.3%に跳ね上がります。

つまり、ゼロ金利解除以降に借入金利を上げているメインバンクが多いということです。

 さらに、そのメインバンクの主要3業態別に、この1年間の金利動向について尋ねた調査では、規模の大きな業態(都市銀行>地方銀行>信用金庫)ほど、借入金利が「上昇した」と答えた企業が多くなっている実態が明らかになっています。

都市銀行では61.8%の企業が「上昇した」と答え、回答企業の44.4%がメインバンクと答えている地方銀行でも、59.9%の企業が「上昇した」と答えています。

 なお、同調査では、この1年間で借入金残高が「減った」と答えた企業が54.3%、今後1年間において借入残高を「減らす」と答えた企業も66.5%に上っている実態も明らかになっています。






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