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タックスニュース
2013.05.24


ビジネスプランコンテストによる地域振興



 昨今、地域振興を目的としたビジネスプランコンテストが各地で開催されています。

これは、地域において新しい産業を創出するためのアイデアを広く募集することで、地域経済を活性化させるための起爆剤とすることを狙いとしています。

 典型的なコンテストのタイプとしては、地域において新事業を創出する担い手となる人材、すなわち「創業人材」を地域に誘致することを狙いとするものがあげられます。

この創業人材には、地方で生まれ育った人が都心で一度勤務した後に再び自分の故郷に戻って働く「Uターン人材」だけでなく、生まれ育った場所以外の地方に転居、就職する「Iターン人材」も含まれ、こうしたUIターン人材の定住促進を図ることで地域活性化を図ろうとするものです。

 一方で、地域の大学などで行われるビジネスプランコンテストでは、学生が地域活性化につながるような事業を企画する起業家教育や、学生が地域産業振興策を考える機会をつくる地域教育などといった学生への教育の一環として位置づけられます。

学生が発案するビジネスプランは必ずしも自らによる起業を要件とはしておらず、地域の企業や行政などに学生の発案する若者ならではの自由な発想を聞いてもらい、新産業や新事業創出の参考にしてもらう「アイデア提供」が狙いとなります。

 このように、ビジネスプランコンテストによる地域振興は様々な形で行われているのです。

 では、地域で開催されるビジネスプランコンテストは、具体的にどのような形で地域振興に対する効果をもたらしているのでしょうか。

 それを理解するために島根県立大学で実際に行われているビジネスプランコンテストの取組をみていきましょう。

 島根県立大学では、「MAKE DREAM」というビジネスプランコンテストを開催しています。

これは、同大学の学生が、大学の所在する島根県浜田市の地域資源を活用したビジネスプランを考案し応募を行うことで書類選考を通過した予選通過者が、地域の行政担当者や企業経営者の前で最終プレゼンテーションを行い、審査員の審査を経て優秀なビジネスプランに対して表彰を行うものです。

 「MAKE DREAM」では、学生自らによる起業を要件とはしておらず、学生の発案する若者ならではの自由な発想を聞いてもらう「アイデア提供型」の企画となっています。

また、審査員には、行政、商工会議所・商工会、金融機関、大学などといった地域産業振興に関わる機関が幅広く参画しています。

 同コンテストで2011年度に最優秀賞を受賞したビジネスプランは、絵本の読み聞かせによるふるさと教育と、絵本の販売による観光振興を同時に図る「ご当地絵本」というものを作成するというプランでしたが、その後、受賞者が行政や支援機関の協力を得て、実際に実現させました。

 このように、大学発によるビジネスプランコンテストは、地域産業振興に関する学生のアイデアを地域に提供する場を設定するとともに、学生と地域産業・行政との接点をつくることで地域活性化に新しい動きをもたらしているのです。


(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)



記事提供 ゆりかご倶楽部





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