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タックスニュース
2013.03.25


「メイカーズ」はITブームとなるか



 インターネットが登場して、私たちの生活は大きく変わりました。なかでも、IT産業では「革命」と呼ばれる変化が二度、起こったといわれています。

一つは、アマゾンなどの流通で生じた、「ロングテール革命」がそうです。

ネットショップでは、実店舗では扱わないような販売機会の少ない、つまり数多く売れない商品を幅広く取り揃えること(ロングテールといいます)で、私たち購買者は手に入りにくい商品を家に居ながら簡単に入手できるようになりました。

 もう一つは、「フリー(無料革命)」です。
ユーチューブやブログなどの無料投稿サイトの誕生でテレビや新聞がもつ「情報の発信」に関する特権が薄くなり、ニュースや動画、音楽、イラストなどを無料で、だれでもが発信できるようになりました。

これにより、私たちはさまざまな情報をタダで入手できるようになりました。

 では、その次は何でしょう。
アメリカでは第三の「メイカーズ革命」が注目を集めています。

メイカーズ(makers)とは生産・製造者を指し、ITの発達によって「だれもがものづくりをすることができる時代」が到来しつつあるといいます。

 一般的に、エンジニアとは特殊な技術を有する人を指しますが、だれもが動画サイトで発信できるようになったのと同様に、特殊なスキルがない人でもプロ顔負けのヒットメイカーになれるというのです。

実際に、大手メーカーには十分な数量(利益)が見込めず、商品化を見送る分野があります。

こうした商品を狙い、自分でこしらえ、ネットで売ることで、そこからヒット商品が生まれる時代が来るといいます。

 メイカーズ革命はまだ端緒についたばかりです。
近い将来、本当にだれもがものづくりができる時代が来るのでしょうか。

そもそも、なぜ「可能」だといえるのでしょう。
その根拠は二つあります。

一つは、ものづくりに欠かせない設計ソフトやデジタル工作機械(3Dプリンターやレーザーカッターなど)が発達し、安く手に入れられるようになったことが挙げられます。

 設計には図面が欠かせませんが、従来、素人が製図するのは容易ではありませんでした。

ところが、無償で3次元CAD(設計支援ツール)が出回ったことで、このソフトを使えば子どもでもiPadで設計ができるようになりました。

また、図面をもとに商品を製造するには、従来は数千万円もかかる製造設備が必要でした。
ところが、3Dプリンターを用いれば、わずか数十万円で製造できるようになったのです。

 二つめは、IT技術の発展により情報が共有しやすくなったことがあります。
インターネット上では、仲間が集う「コミュニティ」が盛んで、そこには世界中から、プロフェッショナルが集まります。

専門知識のない人でも、コミュニティに参加することで、一流のエンジニアから疑問点をアドバイスしてもらえるようになりました。

 かつて、ブログやユーチューブが生まれたときに、作家になることやCDデビューを前提に投稿する人はほとんどいませんでした。

ところが、いまでは、人気ブロガーが本を発行し、ユーチューブからCDデビューにつながる時代です。
一般の人がヒットメイカーになる「メイカーズ革命」は日本に訪れる日が来ても不思議ではありません。


(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)



記事提供 ゆりかご倶楽部





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