タックスニュース
2011.09.27


固定資産税の精算は面倒


不動産売買時の固定資産税の精算

 不動産の売買において、その売却日をもって売主と買主でその年の固定資産税を精算することが一般的になっています。

通常の不動産の売買契約書の雛形においても、「1月1日から売却日までを売主、以後の分を買主の負担として精算する」との文言が入っているものがほとんどです。

 取引の当事者にしてみれば、固定資産税の精算のつもりですが、税務は固定資産税の支払いとは考えません。

固定資産税の納税義務者(納めなければならない人)はその年の1月1日の所有者と定められています。

年の途中で不動産の売買等で所有者が移動したとしても、その年の固定資産税の納税義務者は1月1日の所有者であって、納税義務も移動するものではありません。

つまり買主には固定資産税を納めなければならない義務はない、ということになります。


固定資産税の精算は売買代金の一部

 よって当事者間で所有期間に対応する分の固定資産税をお互いに精算したとしても、買主に固定資産税の納税義務があるわけではないので、それは固定資産税の精算ではなく(つまり租税公課としての取り扱いではなく)、不動産の売買に伴う代金の一部という扱いになり、税務上の取り扱いは面倒です。


土地付店舗を売却した場合

 7月1日に、土地7,000万・店舗3,000万円合計1億円で土地付店舗を売却した場合、店舗には消費税がかかっていますから、消費税を除くと店舗の売却価格は、2,857万円となります。

そして土地60万円建物30万円の固定資産税を期間按分で1/2ずつ負担した場合、買主の負担した固定資産税は、売却価格に加算されますから、土地の売却価格は、7,030万円となりますが、建物の売却価格は消費税を除くと2,871万円となります。

計算は以下となります。

建物価格2,857万円+買主固定資産税負担分15万円÷1.05(消費税を除く)≒2,871万円



記事提供 ゆりかご倶楽部







平成23年9月の記事一覧へ




川島会計事務所
人間中心のTAXを見つめています