タックスニュース
210903


人気の「下取りセール」。 「下取り」との違いは?



 長引く景気悪化の影響で消費が低迷、小売業界が悲鳴をあげています。

この状況を何とか抜け出そうと、各社さまざまな消費刺激策を打ち出していますが、なかでも大きな効果を挙げているのが「下取りセール」です。
この「下取りセール」、通常の下取りとはどこが違うのでしょうか。

 「下取りセール」は、消費者が一定金額以上の商品を購入することを条件に、衣料品や住居品、生活家電などの不要品を、自社商品券や割引券、現金などと引き換えられるというものです。

この場合の店舗側の会計処理ですが、自社商品券や割引券を消費者に配布した時点では特別な処理は発生せず、消費者が商品券などを使用した際に「値引き」処理を行えばOKです。

また、現金で下取りセールを行う場合は、単に仕入れを行ったことになります。

 一方、いわゆる「下取り」とは、商品を販売する際に購入者がそれまで使用していた商品を買い取って販売代金の一部とすることです。

下取りでは、中古品として販売するためのリペア費用などを含めて査定を行い、その金額をもとに商品を買い取ります。

販売店での会計処理は、下取り代金を「仕入」、商品の販売代金を「売上」とします。

この「売上」には下取り価格を含むことができず、仕入れと売上を個別に処理することになります。

 なお、「下取り」を仕入れとして処理する場合ですが、仕入先が一般の消費者の場合でも消費税の課税仕入に該当します。

税務調査の際に「記入漏れがある」として仕入税額控除を適用できないと指摘されるケースも増えているようなので、注意が必要です。

 ところで、下取りのなかには「古い型式のものでも一律5千円で買い取る」というケースがあります。

この場合、実際の評価額よりも著しく高額で買い取られることもありますが、これは、実質的には値引き販売となるため、通常の「仕入」「売上」処理のほかに、「値引き」の処理が必要となります。


(エヌピー通信社)


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