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タックスニュース 200612 バイオ燃料 エタノール混合分を非課税にガソリンの高騰が続くなか、バイオ燃料については今年10月から値下げされる可能性が高くなってきました。 というのも、平成20年度税制改正ではバイオ燃料促進税制が創設され、「バイオマス由来燃料を混和して製造された揮発油について、バイオマス由来燃料に含まれるエタノールに相当する揮発油税および地方道路税を軽減する措置を同25年3月31日までの間講ずる」ということなったからです。 現在、国内で販売されているバイオマス由来燃料には、自動車ガソリン「ETBE」がありますが、通常のガソリンと同様、1リッター当たり53.8円の揮発油税・地方道路税が課税されています。 バイオマス由来燃料については同15年、経済産業省が自動車用ガソリンへのエタノール混合率の上限を3%と規定しているため、今回の改正では、この3%のエタノール分に係る揮発油税などについて非課税になりました。 その結果、ガソリン1リッター当たり約1.6円の税額が免除されるとみらています。 しかし、ETBEなどは穀物などから生産したエタノールを必要とするため、食料自給率の低い日本では当然、エタノール自体を輸入に頼らざるを得ません。 そのため、通常のガソリンに比べてETBEはやや割高で、この促進税制がどの程度効果があるのか、疑問視する見方もあります。 同税制の実施は、今国会で審議される揮発油等の品質等の確保等に関する法律の一部改正の施行に合せて行われるため、早くとも10月ごろの適用開始となりそうです。 (エヌピー通信社) |
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