タックスニュース
200819


現金勘定は管理が大変



■現金残がマイナス
 小規模同族会社で、社長の財布と会社の財布が曖昧な企業は、帳簿の作成も遅れがちです。

年度末が終わってから帳簿を整理したら結果として現金がマイナスだったり、ありもしない何百万という現金残があったりすることがあります。

慌てて社長からの借入や社長への貸付にしてその場を繕ってはいませんか?

■青色申告取り消しも
 青色申告の条件に仕訳帳・総勘定元帳等の帳簿を備え付け、取引を記録すること、そして、現金の出納に関しては、取引の年月日、事由、出納先及び金額並びに日々の残高を正しく記載すること、と言う一項目がありますので、現金勘定を使う以上は、マイナス残があったり、異常な過剰残があったりすることは、避けるべきです。

■考え方としては間違っていませんが・・・
 現金出納帳の残高がマイナスということは社長の財布から経費が払われているのですから、その部分は社長からの資金の仮受けをしていると解釈することは間違っていません。

会社の金庫には金がないにもかかわらず、現金勘定残高が異常に多い場合は、会社の財布から社長への資金の流出があったと考えて社長への仮払いをしていると解釈することは間違っていません。

しかし、現金勘定の残高にこだわって、借入れや貸付けの架空の仕訳をいれることはしてはいけません。

それではどうすればよいのでしょうか。

そこで決算前の大事な対策の一つに現金勘定の整理があります。

そうならない為には、毎日現金出納帳を付ければよいのですが、既に決算を前に、現金出納帳をつけていなかった企業は、1ヶ月前に決算のつもりで帳簿を整理してみてください、期中に現金の異常に気がつけば、まだ手があります。

現金がマイナスのときは預金から現金を引き出しプラスにしておくとか、過剰な時は社長が会社の預金に現金を預けるとかすることで社長との貸し借りを帳簿に残さずに済みます。

会社と社長との根拠のない金銭の貸し借りは、取引の裏付けを求められたとき窮します。
現金残のマイナスは帳簿管理の杜撰さを自白するようなものです。


追記
上記のゆりかご倶楽部提供の記事内容は相対的にはまちがってはいませんが、枝葉末節的な考え方です。

やはり現金出納帳は、業種や量にもよりますが、社員の方が現金引出しや管理している場合には、できるだけ毎日つけるのが本来です。

社長一人の場合にも、本来は毎日ですが最低でも月に1回はつけるのがのぞましいでしょう。

企業と個人との財布がごちゃまぜをどんぶり勘定といいますが、どんぶりにしていることを反省して、会社と個人の財布を別にするは、ごく当然なことです。

社長が立て替えた分などは、1月ごとに精算をするとか、会社に資金がない場合などは、未払金または借入金にて処理するのがよいと思います。

いはんや、会社の資金を個人資金に流用して、帳簿上の現金残高が異常に有り、現金の実際残高がないというのは、会社の体をなしていません。

自分の会社だからかまわないというのは、理由にはなりませんので、反省して、きちんとした理由なく個人流用はしてはならないのです。

どんな小さな会社でも、自分の会社でも、社会の中で貢献している公器の存在です。
会社が大きくなればなるほど、その社会貢献度は高くなってきます。

そのことが、社会に生かされ、社会の一員としての存在価値であり、そこで働く人間として生かされている価値があり、感謝があるのだと思います。

会社はつぶれやすいものですが、つぶれる因果関係は複雑ですが、些細なことでも大事なこととそうでないことがありますので社長自らが会社をつぶす原因にならないよう心して運営をしていく責任があります。

こういう内容を記載することも、本来は枝葉末節と考えるこのごろです。






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