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Friday,August 25,2017


【時事解説】地方創生拠点としての道の駅の活用


 「道の駅」は1993年に創設された制度で、市町村等からの申請に基づき、国土交通省で登録を行っており、その数は2017年4月末現在で1,117駅となっています。

 これまで道の駅は、
@休憩機能(24時間、無料で利用できる駐車場、トイレ)、

A情報発信機能(道路情報、地域の観光情報、緊急医療情報などの提供)、

B地域の連携機能(文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域振興施設)といった3つの機能を発揮することが求められてきました。

しかし道の駅が増加する中、道の駅自体が経由地ではなく最終目的地となり、地域の特産物や観光資源を活かして人を呼び、地域に仕事を生み出す拠点へと独自の進化を遂げ始めています。

 国土交通省では、地方創生の拠点となる道の駅を、
@地域外から活力を呼ぶゲートウェイ型(地域の観光総合窓口機能、インバウンド観光の促進、地方移住等の促進など)、

A地域の元気を創る地域センター型(地域の産業振興、地域福祉の向上、高度な防災機能など)に大別しつつ、先駆的な道の駅を選定し、関係機関が連携して重点支援する「重点『道の駅』制度」を構築しています。

 同制度における道の駅選定のプロセスとしては、まず国土交通省の各地方整備局等からの推薦によって重点「道の駅」の候補が選定され、その中から国土交通大臣の選定によって重点「道の駅」が選定されます。

さらに重点「道の駅」の中から、地域活性化の拠点として、特に優れた機能を継続的に発揮していると認められる道の駅が国土交通大臣によって全国モデル「道の駅」として選定されます。

 このように、道の駅は地域に活力をもたらす拠点としての期待が高まっているのです。(

 では道の駅「とみうら」を例として優れた機能を発揮している道の駅では具体的にどのような取組が行われているかをみていきましょう。

 道の駅「とみうら」は、1993年に千葉県南房総市に設置された道の駅で、地域外から活力を呼ぶゲートウェイ型の道の駅として2015年1月に全国モデル「道の駅」の一つに選定されました。

 道の駅「とみうら」の取組の特徴としては、主に3点あります。

 一つ目は、地域の特産品であるビワを道の駅が中心となって活用し、オリジナル商品を開発・加工・販売している点です。

ビワ関連のオリジナル商品の数は約50種類にのぼり、規格外品の活用やビワの需要安定により生産農家の経営安定にも貢献しています。

このように道の駅「とみうら」では、道の駅を核とした6次産業化の取組が行われています。

 二つ目は、ビワ狩り、うちわ作りといった体験企画などの観光資源を地域の観光窓口としてパッケージ化し、着地型観光を推進している点です。

道の駅「とみうら」では、道の駅で旅行資格を取得して、パッケージ化された観光資源を都市部の旅行会社へ販売し、観光バスの誘致に成功しています。

 三つ目は、人形浄瑠璃などの地域文化の発信や、非常用電源などの防災設備の設置など、地域の伝統・文化の継承や防災など地域の拠点として多様な機能を発揮している点です。

 このように地方創生拠点としての道の駅では、特産品のブランド化や観光客の誘致などによって、関連産業の売上増加や雇用創出といった経済効果がみられるのです。


(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)


記事提供:ゆりかご倶楽部






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